クロスステッチ用の布の種類やカウントについてご紹介してきましたが、今回は布を購入する際にとても重要な、「布のサイズを計算する方法」についてご紹介します。
布を購入した後になって、サイズを間違えてしまったことに気づいても後の祭り、作品作りに支障が出てしまいます。
間違えないで済むように、布のサイズの計算方法についてご説明します。
布を購入する場合のポイント
まず布の購入にあたってのおさらいをしていきましょう。
布を選ぶポイントはおもに3つあります。
1. 布の種類を選ぶ
クロスステッチ用の布には、いくつか種類があるのは以前ご紹介したとおりです。まずはどの種類の布にするのかを選びます。
上に挙げた布はクロスステッチ布の代表的なものになります。
2. カウント数を選ぶ
次に、布のカウント数を選びます。
布のカウント数は小さい数であれば目が大きく、大きい数であれば目が細かくなります。どんな作品を作るのか、図案の指示通りに作成するのであれば指示通りに選びましょう。
3. 作品の完成サイズを計算する
最後に、実際に製作する作品のサイズを計算し、それに合わせて布の大きさを算出します。
一般的にクロスステッチの布のサイズを計算する際には、上下左右各10cm(最低でも5cm)ほど余白を取っておくことが推奨されています。
額やフレームなどに入れて飾ったりする場合にも、これくらいの余白があると十分余裕を持って対処することができます。布は高いので節約したいという気持ちも無くもないですが、余白はしっかり取っておく方が安心です。
作品のサイズから計算する方法

次からはクロスステッチ用の布を購入する際に、必要な布のサイズの計算方法についてご紹介します。
作品の完成サイズの計算に必要なポイント
布のサイズを算出する場合、下記の点が重要になってきます。
1. ステッチ数(目数)
2. カウント数
どのカウント数の布を選ぶかによってサイズが大きく変わってきます。
クロスステッチの布のカウント数は1インチ=2.54cmあたりの目の数となっており、まずはインチで完成サイズを算出してから、カウント別にサイズを出していきます。
ステッチ数がわかっている場合、インチでサイズを計算してから、カウント数で実際のサイズを算出します。
ステッチ数×2.54(1インチ)÷カウント数=作品の完成サイズ
作品の完成サイズの算出方法
■図案ステッチ数:横220目 縦165目
11カウントの場合
横:220×2.54÷11=50.8cm
縦:165×2.54÷11=38.1cm
作品の完成サイズ=横:約51cm × 縦:約38.1cm
18カウントの場合
横:220×2.54÷18=31.04cm
縦:165×2.54÷18=23.28cm
作品の完成サイズ=横:約31cm × 縦:約23.3cm
余白は上下左右で余裕をもって取る
上記のように完成サイズが出たら、余白を上下左右各10cm取るとして、+20cmで布サイズを計算します。
11カウント=横:71cm × 縦:58cm
18カウント=横:51cm × 縦:43cm
以上のように、作品の完成サイズを出してから、余白分をプラスしたサイズで購入する布の大きさを決めることができます。
布サイズとカウント数からステッチ数を計算する方法

たとえば手元に布が余っていたとして、その布で作れる図案のサイズを調べたい!という場合もあります。オリジナル作品を作る方はそういうケースもあるかと思います。
そういう場合のステッチ数を計算する方法も説明しておきましょう。
布サイズをインチで算出する
まずは布のサイズをインチに直します。1インチ=2.54cmなので、布のサイズを2.54で割ってインチでサイズを計算します。
布のサイズ(cm)÷2.54=布のサイズ(インチ)
さらに、布のカウント数にインチで出した布の長さをかけることで、ステッチ数が出せます。
カウント数×布のサイズ(インチ)=ステッチ数
11カウントの場合
1. ジャバクロスのサイズ(35×43cm)だった場合
横:35cm÷2.54=13.77インチ
縦:43cm÷2.54=16.92インチ
続いて、インチに直した布のサイズをステッチ数に直します。
横:11×13.77=151.47
縦:11×16.92=186.12
図案のステッチ適当数は横:151 × 縦:186 マスになります。
2. はがきサイズ(10×14.8cm)だった場合
横:10÷2.54=3.93
縦:14.8÷2.54=5.82
次にカウント数をかけます。
横:11×3.93=43.23
縦:11×5.82=64.02
図案のステッチ適当数は横:43 × 縦:64 マスになります。
18カウントの場合
1. ジャバクロスのサイズ(35×43cm)だった場合
横:35cm÷2.54=13.77インチ
縦:43cm÷2.54=16.92インチ
続いて、インチに直した布のサイズをステッチ数に直します。
横:18×13.77=247.86
縦:18×16.92=304.56
図案のステッチ適当数は横:248 × 縦:305 マスになります。
2. はがきサイズ(10×14.8cm)だった場合
横:10÷2.54=3.93
縦:14.8÷2.54=5.82
次にカウント数をかけます。
横:18×3.93=70.74
縦:18×5.82=104.76
図案のステッチ適当数は横:71 × 縦:105 マスになります。
余白の取り方
余白が必要であれば、下記のように余白を取ります。
1. 余白を取る場合は、ステッチ数から数マス余白分をマイナスします。
2. 布に余裕がある場合は最初に余白分をマイナスし、実際に刺す範囲のサイズでインチに直してからステッチ数を計算してもよい。
オリジナル作品を製作する際は、そのあたりを調整しながら図案を作成すればよいと思います。
余裕を持ったサイズで布を用意しよう!

クロスステッチの布を購入するにあたって、上記のようにしっかりサイズを計算することで必要な布のサイズを出すことができます。
念を押すようですが、作品を作製するにあたって布のサイズが小さいなどということが発生すると、買いなおしをする羽目になります。なかなかにお値段が張るものなので、無駄を省きたいところです。
逆に、多少サイズが大きいということであれば、いくらでも対応が効きます。そのため、しっかりと必要なサイズを計算して購入するように注意したいですね。
布を購入するにあたっては、余裕を持ったサイズを用意しましょう。


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